司令塔 control tower 2004 11 25
日本の危機とは、財政赤字のことでも、少子高齢化のことでもありません。
ましてや北朝鮮のミサイルでもありません。
「日本の本当の危機」とは、日本には司令塔がないことです。
これが、本当の危機なのです。
日本には優秀な人が多いのに、その能力が活用されず、みんなバラバラに行動しています。
官僚も、企業も、家庭も、個人も、みんなバラバラに行動しています。
これは、本当に、危機と言うべきです。
なぜ、これが危機なのか。
それは、プロ野球で考えれば、よくわかります。
どんなに一流の選手を集めてきても、監督がいないと、どうなるか。
おそらく、そのチームは、烏合の衆となるでしょう。
たとえ選手は二流でも、監督が優秀なので、優勝したチームが、過去にあったはずです。
このように、司令塔である監督が、重要なのです。
日本も、司令塔である監督がいなければ、
いくら人材が優秀でも、烏合の衆となるのです。
烏合の衆とは、東洋的な表現で、
西洋的な表現をすれば、「羊飼いのいない羊の群」となるでしょう。